石巻山(愛知県 豊橋市)
「概要」
市街地に隣接しているため標高358メートルと決して深い山ではないのだが、文化財レベルの寺を抱える山であるのでその佇まいはどこか荘厳で時が止まっているかのよう。
もちろん登山客も多いので登山道はきちんと整備されていますが、整備水準の高さと気持ちのいい自然林が両立するどこか不思議な山並みです。登山口から30分ほどで石巻神社の鳥居に出られます。
近くに旅館街があり大きな駐車場やトイレもあるので、ここからのアクセスも多いです。鳥居のところで階段を登っていくと30分弱で山頂に行くことが出来ます。
360度展望することができ、空が澄んでいれば彼方に富士山を眺望することもあるとか。自然歩道から歩いていくつかの登り口に入っていくこともできて、また違った景色を楽しむことが出来ます。
石巻山には、古くから地元に愛されているため蛇穴や「ダイダラボッチの足跡」と呼ばれる岩場など、伝承やいわくの残る場所が数多く残っています。
その場所を守るためなのか標高の割りに険しい地形が現出している場所もあり、石灰岩質の岩場がむき出しになっていたり鉄製のハシゴによって足場が確保されていたりする場所もあります。
遊歩道などはしっかり整備されているので軽装でも登れるのですが、標識などのない道なき道は大変危険ですので行かないように気をつけましょう。
「アクセス」
車で来る人は、山の中腹に無料の駐車場が開放されています。公共交通機関では駅から豊鉄バス豊橋和田辻線に乗って20分、「石巻登山口」で降りてから徒歩40分で登山口に。また市のコミュニティバス、柿の里バスで「神郷公民館」下車後に徒歩で20分かけて入れます。
「その他」
山の中腹に旅館街があるのですが、日の出、夕日、夜景など景色を楽しみたい人から評判になっています。特に夜景は海外の観光客からも高い評価をもらっています。山登りに疲れてしまったらこういった施設も利用してみては?
自然に囲まれパワースポットも多く点在する石巻山、この時の止まったような不思議な空気を味わうのも山登りの醍醐味ではないでしょうか。
“Mount Ishimaki” by Alpsdake – 投稿者自身による作品. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.