介護リフォームというのは、家の中の段差を無くすなどして、介護が必要な高齢者だけでなく、介護をする側の方にも生活しやすいように自宅をリフォームすることです。介護リフォームの基礎知識と業者の選び方についてご紹介します。

介護リフォームのメリット

介 護リフォームは住宅環境を改善するためのリフォームですが、介護する側、される側双方にメリットがあります。例えば、急な階段や敷居のちょっとした段差な どは事故の原因になりますが、介護リフォームではこうした部位のリフォームを行ってくれるので、事故を予防することが可能です。

2つ目は介護リフォームを行うことで、日常の行動範囲が広がり、自分でできることが増え、健康的な生活を維持することにもつながります。さらに、動きにくい間取りや使い勝手の悪い設備のリフォームを施すことで、介助者側の負担を減らすことも可能なのです。

介護リフォーム工事のポイント

介 護リフォームの際に押さえておきたいポイントとしては次のようなものがあります。まず、怪我を防ぐために、家の中と外にある段差をなくします。徹底的にな くすことで、事故を未然に防ぎましょう。また、階段や廊下など、転びやすい場所にも手すりを取り付けることも重要です。扉は外開きのものだと反対側に立っ ている人にあたる可能性があります。これを引き戸にすることで事故を防ぐだけでなく、車椅子の方でも楽に使うことができます。間口を広く取りたい場合には アコーディオンカーテンにすると軽く開閉することができるので、大変便利です。

介護リフォーム業者の選び方

住宅のリフォーム業者には様々なタイプの会社がありますが、介護リフォームには専門の知識と経験を必要とするため、中々見つけにくいというのが現状です。工事の発注に当たって、注意したいポイントをまとめてみました。

ま ず、介護される側、介護する側の立場となって様々な提案をしてくれる業者を探すこと、そして介護リフォームやバリアフリーリフォームの実績がある業者、介 護保険に精通した業者に、申請書類などをしっかり仕上げてくれる業者、これらに加えて福祉住環境コーディネーターが在籍する業者であると安心です。