第6回 グラウンド・ゴルフ健康法
羽立工業株式会社ウェルネス事業部 内藤 寿子 氏
グラウンド・ゴルフとは
ゴルフをアレンジした新しいスポーツとして、1982年鳥取県東伯郡の泊村教育委員会が考案。 誰でも簡単にはじめられ、ルールはゴルフとほぼ同じとわかりやすさが普及を後押し。今や日本国内だけではなく、海外にまで普及発展しています。
いつでも、どこでも、だれでもできるグラウンド・ゴルフ。運動場や河川敷、公園などにホールポストを立てれば準備完了。人数や時間の制限はありません。まずは最低限必要な道具とルールを把握してみましょう。
グラウンド・ゴルフの健康効果
ハタチは静岡理工科大学・富田研究室と「グラウンド・ゴルフの健康効果」 に関する共同研究を実施しました。その結果の分析についてまとめます。
2ラウンドでウォーキング1時間分のエネルギー消費
プレー中のエネルギー消費量を測ってみると、2ラウンド中の平均エネルギー消費量は232Kcal。これは約1時間のウォーキングのエネルギー消費量に相当します。厚生労働省では1日1万歩歩くことを奨励していますが、一般の人がこの歩数をこなすには70~80分かかります。2ラウンドのプレー時間がちょうどこのくらいです。みんなで楽しくプレーしているとあっと言う間に時間が過ぎ、知らないうちにかなりの歩数を歩いて、カロリーを消費しているということです。
また非常に興味深かったのは、グラウンド・ゴルフは軽い運動であるにも関わらず、血液成分に短期間でさまざまな変化が見られたことです。
体験教室終了後には最高血圧、総コレステロールや悪玉コレステロールの平均値が低下する傾向にありました。中には善玉コレステロールが上昇する人もいました。中性脂肪や血糖値も改善傾向にあり、もっと長期にわたる研究が必要であるものの、グラウンド・ゴルフは運動不足解消はもとより、生活習慣病の予防に効果あるといえる結果でした。