介護の現場から8
家族のように相手の気持ちを考えて
後輩にとって良いお手本となり、入所者さんに喜んでもらえる介護士になる
愛知県豊田市の特別養護老人ホーム「みなみ福寿園」の介護の現場で働きながら、豊田市で初のEPA介護福祉士合格者となったクリスティンさんにお話を伺いました。
—仕事の内容は?
利用者の食事や入浴、排泄、臥床・離床介助等、高齢者の身の周り全般の介護を行っています。また、全ての仕事に必要なこととして、入所者さんとの信頼関係を作るためのコミュニケーションを図ることが必要です。
—この仕事を選んだきっかけは?
日本とフィリピンとの経済連携協定(EPA)プログラムを申請、受講決定され、日本での介護職員を目指すこととなりました。
—今の仕事で大変な事は?
日本に入国してから、6ヶ月間、日本語を勉強して、平成24年1月、みなみ福寿園で勤めはじめて、高齢者のことが段々、好きになり、介護の仕事も好きになりました。現在の仕事としては、4月から認知症の方の担当になって、身の回りの介護を行いながら、入所者さんとコミュニケーションを図ることが1番大変さを感じています。もちろん、介護福祉士国家試験を受ける前、認知症の理解について勉強しましたが、現場でのコミュニケーションは思うようにはいかないなと感じています。コミュニケーションを図る上で気をつけていることは、相手の気持ちを考え、正しい言葉で話すことです。
—介護福祉士試験で大変だったことは?
使った文法や言葉、専門用語の意味を理解することでした。また、病気の名前は英語の意味が補足されていますが、もし、その病気の特徴が理解できていないと適切な回答が出来ません。まずは、試験問題を理解するための日本語の勉強が大切であると感じました。
—やりがいを感じるときは?
入所者さんが「大事な娘」と思ってくれて、家族みたいに接してくれること、また、EPA介護福祉士候補生の後輩にとって、良いお手本になること、私のように悩んだときサポートすることです。また、プライベートでは、フィリピンに住んでいる夫と将来のことについて色々話をすることが生きがいです。
—これからの目標、将来の夢は?
もっと良い介護士になって後輩をサポートすること、日本語能力検定N1、N2を合格することです。