熱中症対策
毎年多くの人が命を落としています。対策を練りましょう。
2013年の熱中症患者数は?
昨年は記録的猛暑でした。熱中症として搬送された患者数は6月から9月の間で「5万8729人」でした。死者こそ大幅に減少したものの、今年も多くの人たちが灼熱の猛暑により命を奪われる可能性があります。
そもそも熱中症とは”発汗”や皮膚からの”熱放出”によって、体温調整していたものができなくなり、”体内に熱がこもる”状態を指します。熱中症による主な症状は、「意識を失う」「めまいを起こす」「全身のけいれん」「頭痛」などです。熱中症は、「熱疲労」「熱けいれん」「熱失神」「熱射病」の総称です。その中でも最も危険なのが「熱射病」です。体温が42度以上となり、命を失う危険性があります。
体力のある若い人でも命を落とします
シニアや幼児が、熱中症になりやすいですが、体力に自信のある若い男性でも急にこの症状を引き起こします。大工や塗装工などの暑さ寒さに慣れている屈強な男性たちでも、急に倒れたり、意識を失うということが少なくありません。だからこそ、特にシニア世代は6月から9月終わりまでは油断大敵です。現在のシニアはアクティブシニアと呼ばれる人たちが多く、高齢でも若い人より体力に自信のある人も少なくありません。ですが、その油断が命取りとなるケースが後を絶ちません。
日々の体調管理、対策を怠らないようにしましょう
毎日体調には気を配りましょう。ウォーキングは非常に健康に良く、多くのシニアが毎日行っています。しかし、日傘や帽子で太陽光を遮っても、”気温が高い日”は意味がありません。なぜなら前述したように、猛暑は人間の体温調節機能を狂わせるからです。ですから気温が高い日や、体調がいまいちな日は、無理を避けることを心掛けましょう。また、水分と塩分の摂取は必ず行ってください。塩分摂取は常識となっていますが「大量に汗をかくとき」に必要であり、摂り過ぎは逆に良くありません。
室内では猛暑日は扇風機だけに頼らずエアコンを活用しましょう。”設定”温度は「28度」とされていますが、これは”室内”温度ではありません。「室内の温度」が最低でも「28度」であるとう意味です。間違った認識にとらわれず、今年の猛暑を乗り切りましょう。