いつまでも健やかな髪とお肌のために 第3回 最近抜け毛が…最近の脱毛事情!!
抜け毛のことについてお話させて頂きましたが、よくあるお問い合わせのなかで
「抜け毛と脱毛はどう違うの?」
と聞かれる事があります。
同じ意味で使われる事もありますが本来は違います。抜け毛は抜け落ちるものに対し、脱毛は抜くものです。
脱毛には生理的に起こる自然脱毛と、病的に起こる異常脱毛があります。この2つは自分の意思で抜いているわけではありませんので、同じ意味になってしまうことがあります。
自然脱毛の場合は、ヘアサイクルにより、普通の生活やコ-ミングやシャンプーなどの軽い力で1日に50~100本程度の毛髪が抜け落ちると言われています。自然脱毛は抜け毛と同じ意味で使われることもあります。
異常脱毛の場合はさまざまな原因による症状があります。種類と特徴を紹介しますので、突然の抜け毛や一日でたくさんの抜け毛が気になる方は、皮膚科に相談に行くことをおすすめします。
異常脱毛あれこれ
壮年性脱毛症(男性型脱毛症)
青年期や壮年期の一部の男性で前頭部や頭頂部の毛髪が薄くなります。毛包が消失して毛髪が薄くなるのではなく、ヘアサイクルの成長期が短くなり、毛髪が細く、短くなることで薄くなります。
産後の脱毛症
出産後の女性の抜け毛が増えたり、毛髪が薄くなったりします。妊娠中は女性ホルモンの影響により、成長期を過ぎて抜け落ちるはずの毛髪が成長し続けます。
しかし産後に女性ホルモンのバランスが元に戻り、それまで生え続けていた毛髪が抜け落ちることで、抜け毛が増えたり毛髪が薄くなったりします。個人差はありますが、半年~一年程度で少しずつ回復します。
脂漏(しろう)性脱毛症
毛穴の詰まりや雑菌の繫殖により、毛髪が抜け落ちます。皮脂の過剰分泌により毛穴が詰まることが原因であると言われています。
粃糠(ひこう)性脱毛症
細かい粉のようなフケが大量に発生して、毛髪が抜け落ちます。細かいフケが毛穴を詰まらせたりすることが原因であると言われています。
円形脱毛症
ある日突然、毛髪が抜け落ち、十円玉程度の円形の脱毛を招きます。一箇所の場合もあれば数箇所同時に発生することもあります。自律神経の異常、自己免疫説、ストレスなどの原因が考えられます。
びまん性脱毛症
女性の悩みとなる薄毛症状で最も多いタイプです。びまんとは「一面に広がる」という意味で、頭皮全体の髪が均等に脱毛し毛髪が全体的に薄くなります。特に毛髪の分け目の皮膚が透けて見えるようになります。
30代後半の中年以降の女性によく見られます。男性型脱毛症と異なり、前頭部の生え際が後退することはありません。
ダイエットによる脱毛症
極端なダイエットにより抜け毛が増えたり、毛髪が薄くなったりします。毛髪の成長に必要な栄養が不足してしまうことが原因と言われています。
近年では、様々なストレスにより、異常脱毛の方も増えてきています。きちんとした生活習慣とバランスいい食事を心がけましょう!!
毛髪の成長に必要な栄養素とそれを含む食品
毛髪の成長を促すためにはバランスの良い食事が大切です。一つの料理や食材に必要な栄養すべてが含まれているわけではありません。
食事のバランスは一日または数日単位で考え、いろいろな料理を組み合わせたり、いろいろな食材を使っている料理を食べるようにしましょう。
亜鉛……牡蠣、かずのこ、ひじき、のり、きなこ、みそ、豆腐など。
ビタミンA……うなぎ、にら、にんじん、かぼちゃ、肝油、緑黄色野菜など。
ビタミンB群……納豆、レバー、セロリ、ほうれん草、小松菜など。
特に亜鉛は皮膚や毛髪の成長に重要な役割を果たしています。
次回は髪のお手入れ方法、乾かし方などをお送りします。
皆様の笑顔を今以上に!
「福祉理美容士 伊藤ひろし」でした。
お楽しみにしてください!
伊藤 ひろし 氏
日本理美容福祉協会認定 福祉理美容士
ヘアケアマイスター資格保有
ビューティーコーディネーター資格保有
WEBワライフ「いつまでも健やかな髪とお肌のために 第1回 抜け毛を防ぐ4つの生活習慣」