ノロウイルスの危険性と対策
ノロウイルスとは、2枚貝等の食品に含まれるウイルスで、感染すると激しい嘔吐や下痢等の症状が現れます。ノロウイルスに感染しないようにするため、日頃より対策を行う事が大切です。
【徹底した手洗い】
手洗いは基本中の基本とも言えますが、ノロウイルスの場合、他のウイルスと比べ非常に小さく、手のしわの間に入って落としにくいため、2度洗いを心がけるようにしましょう。洗い終わった後は消毒液を手にしっかりすり込ませ、徹底的に殺菌します。
【汚物処理】
嘔吐物や下痢等の汚物からも感染する場合があります。処理する場合は十分に換気を行い、殺菌剤等を用意してから始めます。処理手順を以下に記します。
- 汚物の量と同量の次亜塩素酸ナトリウム液を汚物が飛び散らないように静かにかける。この時、嘔吐物凝固剤があると良い。
- 汚物中のウイルスが飛び散らないように、汚物を使い捨てのペーパータオル等で外側から内側に向けて静かに取り除く。
- 汚物を取り除いた床をペーパータオルでおおい、次亜塩素酸ナトリウムを注ぐ。10分程度置いた後取り除き、次亜塩素酸ナトリウムに浸したペーパータオル等で拭いてから水拭きをする。
汚物を取り除いた後は手洗い、うがいを忘れないようにしましょう。
【施設環境の洗浄】
身近なところにあるドアノブ、水道の蛇口やシンク、便座等、こういったところにもノロウイルスは潜んでいます。ノロウイルスに効果的である次亜塩素酸ナトリウムを使用し消毒しておきましょう。この時も換気を忘れずに。
【食品の加熱調理】
ノロウイルス感染の原因として多いのは、2枚貝の生食や加熱不足によるものです。2枚貝は海水中で中腸線にノロウイルスを蓄積するため汚染リスクが大きい と考えられます。生食はできるだけ避け、中心部までしっかり加熱処理するようにしましょう。ノロウイルスの感染性を無くすためには、食品の中心温度が 85℃以上で1分以上の加熱を行ってください。