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【健康】第1話・健康長寿の眠り方(平成25年初夏号掲載)

タイトル

 

年を重ねると若い頃に比べ、「よく眠れない」と感じるようになりませんか?

それは、睡眠の質の変化が原因のひとつとして考えられます。1日の睡眠パターンを見ると、子どもは深く質の良い睡眠ですが、それに比べて高齢者は睡眠が浅く、中断してこま切れ状態になっていることがわかります。(図1参照)

グラフ
そのほかの原因として、基礎代謝量の減少があります。実は、エネルギー消費の大きい動物ほどよく眠るという研究結果があります。だから重い体で飛び回るコ ウモリや、四六時中動き回るネズミなどは、ほかの動物と比べても長い睡眠時間が必要です。人間は加齢とともに徐々に基礎代謝量が落ちるため、睡眠時間も若 い時より必要でなくなる、という考え方もできるのです。

眠れないことで悩んでいらっしゃる方にアドバイスを一つ。

睡眠時間の長さにこだわるよりも睡眠の質が大切です。

そして、「規則正しい生活をすることで、睡眠の質は良くなる」と学術的にも解明されています。
さぁ、なにから始めましょうか!?
「早寝、早起き、朝ごはん」という運動が文科省により、全国的に展開されています。朝、ごはんを食べることはたいへん重要です。なぜなら、朝は体温が低 く、 脳が充分に機能できない状態にあるからです。脳を働かせるエネルギー(糖質)を、朝食で体内に取り込むことで、体温を上げ、脳を働かせ、消化管の活動が促 されます。食事のときに咀嚼(そしゃく)するあごの動きも脳の活性につながります。さらに、規則的な朝食は体のリズムを整え、ひいては自然な良い睡眠につ ながります。
第1話では、睡眠について、ほんの触りだけのお話でしたが、本当に役に立つ具体的な「健康長寿の眠り方」について今後、連載をしていきます。次号では「睡眠の質を上げるための朝食」をお送りします。

■睡眠教育ハンドブック「睡眠教育のための 生活指針」滋賀医科大学睡眠学講座・滋賀 医科大学教育部発行「快眠ライフと睡眠学」
滋賀医科大学睡眠学講座発行
より引用・抜粋

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