介護予防訪問看護 介護を必要としない生活をするために
介護予防訪問看護とは、要支援者を対象に病院や診療所、訪問看護ステーションから保健士や看護士が家庭へ出向き、介護予防を目的とした療養上のお世話や診療補助を行います。日常生活全般にわたる支援を図るほか、生活の質を確保した在宅医療の継続支援が受けられます。
主なサービス内容
要介護者ではなく要支援者が介護予防のために利用できる点が介護予防訪問看護の特徴です。サービス内容は、食事及び排泄といった日常生活の世話、清掃や洗髪による清潔の保持、病状や障害の観察、認知症患者の看護、リハビリテーション、その他医師の指示による医療措置が行われます。
サービスの対象者は日常生活上の基本動作がほぼ自立しており、状態の維持または改善の可能性が高い方で、尚且つ要支援1または要支援2に認定された方が対象となります。市町村が設置している地域包括支援センターが作成したケアプランを基に、利用者の自立支援に役立つサービスが提供されます。
介護予防訪問看護を利用するには、地域包括支援センターで介護予防ケアプランの作成を依頼することで利用する事が出来ます。
サービスを行う機関
通常の訪問看護と同様、全国に約6000か所ほどある訪問看護ステーションか、病院・診療所などの医療機関から利用できます。
どちらの機関も看護士免許を持つ看護士や保健士が所属しており、訪問看護を行います。また、必要に応じて理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が訪問しています。
訪問看護ステーションでは各種医療保険が利用できるほか、利用者のかかりつけ医の所属機関を問わないため、公共的意義の高いサービスとなっています。また、多くの病院や診療所でも訪問看護部門を設けており、看護士が利用者の健康チェックや療養上の世話や診療の補助を行っています。
利用料の目安
訪問看護ステーションからの利用の場合、20分未満だと318円、30分未満で474円、1時間未満で834円、1時間30分未満で1144円程となっています。一方で病院・診療所からの利用の場合、20分未満で256円、30分未満で383円、1時間未満で553円、1時間30分未満で815円と、訪問看護ステーションからの利用と比べて若干安くなっています。