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第1回 健康づくりの第一歩 自立した日常生活を送るために

羽立工業株式会社ウェルネス事業部
 美和 寿子 氏

いくつになっても「自分のことは自分で」したいですね。
自立した日常生活を送るための健康づくりについて、6回の連載でご説明します。

 

健康とは

「運動」「栄養」「運動」が健康の3要素です。どれも重要な項目ですが、「運動」と「栄養」は特に「老化予防」への有効な要素です。
また「運動」だけは意識して行わないと出来ない項目です。
今の世の中は、自動ドアをはじめ便利になり、日々の暮らしだけでは大人も子供も運動不足になってしまいます。
誰もが意識的に運動を生活に取り入れなくてはならない時代なのです。

 

老化防止

「老化」は加齢に伴う生理的機能の低下のことで、避けることは出来ません。
加齢に従い体力全般は低下しますが、運動不足などにより「廃用」が加わる場合が多いといわれます。
「廃用」とは、長い間使わなかったために、筋肉などの機能が失われたり、萎縮することです。
まずは、病気にならないことが重要です。そして、適正な強度の運動を行い生理的機能を維持し、低下を防ぐことが「老化防止」になります。

自立するということ

自分自身、そして身の回りの事についても「自分のことを自分でする」ことが「自立」になります。余裕のある「日常生活の自立」は、人生の幸福へつながります。このような、自立した日常生活を送るための能力を「自立体力」と言います。

 

自立体力とは?

「自立体力」は、自立して日常生活を送るために必要な能力です。
大きく分けると4つの能力に分けられます。

1つ目は、「歩行能力」です。歩いたり、階段の上り下りの時に使う能力です。
2つ目は、「身体調整能力」です。着替えたり、入浴する時に使う能力です。
3つ目は、「手作業能力」です。家事をしたり、庭の手入れをする時に使う能力です。
4つ目は、「姿勢変換能力」です。立ち上がったり、起き上がったり、座ったりする時に使う能力です。

この4つの能力があることで、余裕のある日常生活を送る事が出来るのです。

図2

あなたの自立体力はどのぐらい?

「あなたの自立体力はどのぐらいですか?」と聞かれて答える事ができますか?「同年代と同じぐらいかな?」「あまり自信がないな〜」などあいまいな答えになってしまうでしょう。
血圧や血糖値は健康診断の結果などでよく知っていると思いますが、体力は測った事がないので、個人の主観になることが多い状況です。
血圧や血糖値と同じで、体力を客観的に知ることが健康づくりの第一歩となります。
そこで、日常生活を測る体力テスト「自立体力全国検定」をご紹介します。

「自立体力全国検定」は、自立体力を構成する4つの能力「歩行能力」「身体調整能力」「手作業能力」「姿勢変換能力」を測る体力テストです。
特徴は、性別と年齢にあわせた評価基準にてお一人ずつ分析をしますので、全国の同年代と今の自分を比べる事ができます。
また、「自立体力全国検定」の結果から自分の日常生活が見えてきます。体力を向上させるための生活のアドバイスや体力に合わせたトレーニングメニューも紹介します。そして、自分の体力や目的に合わせた運動や生活を送るキッカケとなります。

 

具体的な測定項目をご紹介します。

歩行「歩行能力」では、コーンの外側をジグザグに歩き、7m先のコーンをまわったら帰りはまっすぐに戻ってくるまでの歩行時間を計測します。

 

 

 

手作業「手作業能力」では、2列のペグを両手で同時に左右外側の穴に移動し、次に片側の手ずつ元に戻すまでの手作業にかかった時間を計測します。

 

 

 

身体調査「身体調整能力」では、トレーニングチューブを3回連続で回し終える時の、身体調整にかかった時間を計測します。

 

 

 

 

姿勢変換「姿勢変換能力」では、仰向けに寝た姿勢から立上がり、イスに座る、イスから立上がるの動作を2回行います。最後にリングをひろい頭の上まであげる姿勢変換にかかった時間を計測します。
まずは、健康づくりの第一歩として「自立体力全国検定」にチャレンジしてみてはどうでしょう?
そして、自立した日常生活を送るための「自立体力」を、今の自分にあった適強度の運動や活動で安全に効果的にアップさせませんか?

 

 

次回は、新しいウォーキング方法「ノルディック・ウォーク」をご紹介します。

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