介護の現場から9
いつも笑顔で元気でいてほしい
常に心へ寄り添い、何を求めているのか
信頼関係の中で見つける利用者様の想い
愛知県豊川市の住宅型有料老人ホーム「あっぱれ豊川」の介護の現場で働く丸山さんにお話を伺いました。
—仕事の内容は?
住宅型有料老人ホームで、サービス提供責任者をしています。主に、ケアマネージャーからのケアプランを基に、利用者様一人ひとりの日常生活の状況や希望を踏まえ、常に利用者様に寄り添えるよう努めています。他にも、ヘルパーへの業務の指示、指導、育成も行っています。ケアマネージャー、利用者様、家族様、ヘルパーが情報共有しながら、それぞれ良い信頼関係が取れるようにサポートしています。
—この仕事を選んだきっかけは?
身内の介護が必要になった時、介護の知識を知らず、悔しい思いをしました。知識を得て、少しでも人の役に立ちたいと思い、介護の仕事を選びました。最初は思った以上に覚える事や利用者様が求めているものが多く、戸惑いの毎日でした。しかし利用者様も温かい目で見守ってくれ、時には私が助けられることも多くありました。デイケア、デイサービスを経験し、更なるスキルアップの為に、この仕事に携わっています。
—今の仕事で大変な事は?
介護の知識と経験を活かして訪問介護をしていますが、今までの仕事内容や対応が違うので、毎日、勉強させていただいております。利用者様との信頼関係がないとその方の思いが汲み取れないので、意思疎通が難しい利用者様との最初の交流は、毎回苦戦しています。また限られた訪問時間で利用者様が何を求めているか、自分が何を提供できるかを常に思案しています。短時間だからこそ、支援内容も充実できるように考えています。
—やりがいを感じるときは?
利用者様から「ありがとう」と言われる時が一番のやりがいを感じます。利用者様が困っている時、助けて欲しい時に、そっと手を差し伸べたり、援助することで、昨日できなかった事が今日できるようになっていたり、笑顔になっている事が、この仕事をやって良かったと思います。利用者様が少しでも元気になる事が自分の役目だと思い、体調確認も兼ねて、毎日必ず利用者様全員にお声掛けをさせていただいております。
—これからの目標、将来の夢は?
あっぱれ豊川は毎月ボランティア様のご厚意により入居者様の心身共に活性できる場を設けております。また、併設のデイサービスでの機能訓練やレクリエーションにて交流の場やADLの維持を図っています。看護師も常駐しており、医療対応も迅速に行っています。入居者様が安心して、生活できるよう、多職種のスタッフ全員が一丸となり、一人ひとりに合ったサービスを提供しています。そうした中で、介護保険、介助技術、相談援助など総合的にサポートできるよう、日々精進していきたいと思っています。