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親の介護 まだまだわからない原因、治療      アルツハイマーの母から学んだこと その二十六

脳が萎縮していく病

「海馬(脳の部位)がおそらく普通の人の1%くらいしかないだろう」と専門医から言われても母は頑張って生きています。母がアルツハイマー症と診断されたのは15年程前ですが、それまで私はその病気について認知症の一種で原因や治療法はわかっていないことくらいしか知りませんでした。現在も原因は明確でなく、治療についても治験が繰り返されているようですがまだ特効薬となるものはないようです。
母が罹患しその後アルツハイマー症について、私が医師から聞いたこと、またメディア等で聞いたり調べたたりしたこと、さらにはそれらを踏まえ母を見てきて「今思えば…」と私なりに気付いたことなどを思いつくままを以下挙げてみました。

はじめは「ついさっき」のことが忘れっぽく

CTなどで脳の画像と撮ると側頭葉といわれる部分にある海馬から脳神経細胞の減少が始まり全体に広がっていくようです。アルツハイマー症で一番最初に萎縮がおこるのが海馬は短期の記憶をつかさどるところで、そのため初期は「ついさっき」のことを覚えていないのが特徴のようです。
母も最初の診察の問診で「今日は何年何月何日ですか?」から始まり、「100から3づつ引いた数字を97,94,91…というように順に言ってください」、また「自動車、エンピツ、帽子」などの一般的なものを3つ伝え、別の質問をした後に先の3つのものをどれだけ覚えているかなどの質問がありました。母はほとんどできなかったと思います。よく言われることですが、日常生活では昔のことは割りと覚えていても、探しものを繰り返したりや同じものを買ったりと最近のことや「つきさっき」のことを忘れることが目立ちました。

認知症にならないために何をすればいいの?

アルツハイマー症をはじめ認知症の人はかなりの割り合いでいると言われています。超高齢化社会をむかえ深刻な問題となっています。認知症の予防法もよく話題になっています。最近よく耳にする脳トレも効果的だと言われます。
母が入院する以前の家での生活を見てきて、またマスコミ等で伝えられることを参考にして私なりに私自身が認知症にならないための予防法を考えると、浮かんでくるのは「生き甲斐」「心のはり」というキーワードです。

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