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「農福連携」 福祉分野での農作業支援制度とは?②農業と福祉をめぐる情勢

農業における課題

現在の日本の農業分野では農業従事者の減少、高齢化、そのため労働力が不足し栽培面積の減少などの課題を抱えています。

農業者の平均年齢は66.8歳、農業就業人口も、約20年で約半数に減少しています。(H27年)

農地面積は年々減少し、20年前に比べ約54千ヘクタール(約11%)減少しています。(H27年)

農業における解決方法

農林漁業において厳しい状況の中へ、農林水産業への障害者の雇用は増加しています。

ハローワークを通じた農林漁業の職業への障害者の就職件数は2,820件(平成 27年度)、この5年間で79%増と、増加傾向にあります。

 

障害福祉における課題

障害者は一般より就業率が低く、就労継続支援B型事業所での賃金(工賃)も少ないのが現状です。

障害者の就業率は、ほぼ全ての年齢層で一般よりも低いのが実状です。

就労継続支援B型事業所での平均工賃月額は上昇していますが依然低く、また平均以下の事業所が全体の約7割弱と高い割合を占めています。

 

障害福祉における解決方法

近年、障害者は農業における貴重な担い手として期待されています。

障害者就労支援事業所のうち、33.5%が農業活動に取組み、また、そのうち23.7%が過去4年以内に農業活動への取組を開始しています。

 

農業分野における障害者の雇用

民間企業で働く全国の障害者の割合(実雇用率)は、1.88%(平成27年6月1日現在) です。このうち、農林漁業は2.19%と全体平均を上回るとともに、ハローワークを通じた 農林漁業の職業への就職件数も、この5年間で79%増と、全体平均(70%増)を上回っ て伸びています。
その一方で、農業法人を対象としたアンケート調査の結果によれば、障害者の雇用に 対し、「障害者に適した業務の特定や開発」、「障害者の事故や怪我」、「障害者のため の環境整備等」の不安や心配も見られます。 また、障害者の雇用に関して欲しい情報や支援としては、「障害者雇用の支援制度に 関する情報」「障害者が行う農業技術に関する情報」等が挙げられています。

出典 農林水産省パンフレット「福祉分野に農作業を~支援制度などのご案内~」(第五版)

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