新しい供養のかたち 第3回供養整理の時代
今月は先の2号にわたりコラムで書かせて頂いた「仏壇じまい」「墓じまい」に関して、内容をまとめてみようと思います。
供養整理の時代
今の時代、生活環境や価値観の変化により先祖供養のカタチが大きく変わってきています。
従来の先祖供養のカタチは戦後まもなく廃止になった「家制度」の影響を色濃く受けています。
家の長男が財産を引き継ぐのと共に、お墓、仏壇、菩提寺付き合いも継承し、次の世代につなげていくというようなカタチでした。
生活環境の変化と価値観の変化
しかしながら今の時代、親子同居率の低下、未婚率の上昇、少子高齢化を代表するように以前の日本とは生活環境が大きく変わっています。
そして価値観の変化と共に、宗教観も薄れ、先祖供養を 仏壇、お墓というカタチにとらわれずにこれからの自分たちの生活環境、子供たちが生きていく時代に合わせたカタチに変えていき、今後もつなげていけるように考え行動している方が多くいらっしゃいます。
供養整理の悩み
今後も先祖を想う気持ちをつないでいこうと行動
みなさんに共通している悩みは「先祖をないがしろにしている気がする」ということです。
縁遠い親戚や寺院関係者から心無い言葉を浴びせられた方もいらっしゃるようです。
私はそんな供養整理を進めている方々こそご先祖を大事に想っているのだと思います。
想うからこそ 毎日のお手入れもできない仏壇や、お参りにいけないお墓を放っておくことが許せず、カタチを変えてでも今後も先祖を想う気持ちをつないでいこうと行動しているのだと思います。
無理のないカタチに整理 決してないがしろではなく守るためのご英断
仏壇のサイズをコンパクトなものに変えたり、位牌供養のみをしたり、お墓を永代供養にし、合同法要に出席をするようにしたりと無理のないカタチに整理をしている、その行動は先祖を想う気持ちを守るためであり決してないがしろではなく守るためのご英断だと感じます。
時期から家族、親族で話し合い、供養整理専門のアドバイザーなどと相談を
現代、これからの時代に合わせた供養整理が始まり 今後は流れも加速していくことでししょう。
なにか状況が変わってから慌てて行動して後悔をするようなことになってもいけません。
やはり今、それほど困っていない時期から家族、親族で話し合い、供養整理専門のアドバイザーなどと相談をし これからの供養のカタチを見つけることが重要だと思います。
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