通所リハビリテーション利用ガイド 元の生活に戻るために
「通 所リハビリテーション」とは、病状が安定期にある介護者が介護老人保健施設に通い、理学療法士や作業療法士などによる機能回復訓練を行うサービスです。入 浴や食事といった生活援助サービスをあわせて受けることができるほか、短時間の利用も可能で、病院へ治療に行く感じでリハビリのために通うこともできま す。
機能訓練のメニューや生活援助サービスの内容は事業者によって異なるため、利用にあたっては実際に施設の見学に行ってみるのもいいでしょう。
訓練内容について
通所リハビリテーションで行われる機能回復訓練は、大きく分けて次の3つに分けられます。
1.理学療法…体操や運動、マッサージ、電気刺激、温熱、光線といった手法を用いて生活に必要な機能動作を行う機能の維持・回復をはかる。
2.作業療法…工作や手芸、家事などの日常活動と同様の動作を通じて、心身の機能や社会適応力の維持・回復をはかる。
3.言語聴覚療法…発声や発語などの言葉の訓練、嚥下の機能訓練を行う。
介護者のメリット
通所型のサービスは、要介護者を介護のプロに預けることができるため、介護を行っている家族にとっては家事や趣味の時間がとれるため最適です。
長年一緒に暮らしてきた自分の親を介護している場合でも、24時間365日体制で一緒にいるとストレスが溜まりがちです。双方の気分転換をはかる意味でも、状況が許すのであれば積極的にサービスを利用するのもいいでしょう。
訪問リハビリテーションについて
施 設に通うことが難しいのであれば、訪問リハビリテーションの利用も視野に入れてみてはいかがでしょうか。自宅で実際の生活に合った機能訓練を1対1で受け ることができ、移動による肉体的負荷も無いため、退院直後などで体力的に自信が無い場合は、訪問リハビリテーションを利用するのもいいでしょう。
費用の目安
要 介護認定において、「要支援1」に認定されている場合、施設によって変わってきますが大体月に24,000円ほどかかります。食事・おむつ代などは別に用 意する必要があります。また一部の機能向上などをはかる場合にも別途料金が必要となります。例えば、運動機能向上を行う場合では月に2,250円ほどかか るようです。