読書の秋の由来について
読書の秋の由来について2
秋と言えば「食欲の秋」と並んで良く言われる言葉が「読書の秋」では無いでしょうか。読書は1年中出来る事ですが、何故秋に読書が用いられるのでしょう。読書の秋の由来について綴って行きたいと思います。
【昔はエアコンが無かった】
今では当たり前となっていますが、昔はエアコンがありませんでした。エアコンがあれば暑ければ冷房を入れ、寒ければ暖房を入れる事により、読書に集中する事が出来ます。しかし、扇風機すら無かった時代は暑さは団扇で煽いだり、寒さは薪で火を焚く等して人間は過ごして来ました。難しい内容の文章ですと、集中しないと頭に入ってきません。ですが現在は1年を通して読書に集中出来ます。まずその点が「読書の秋」と言う言葉に繋がる一因となっております。
【秋は涼しく、過ごしやすい】
冷暖房が無かった時代、特に秋の夜は涼しく読書に集中出来たと言われています。
現在でも秋になれば、自然と涼しくなり過ごしやすい季節になります。詳しい由来では中国が唐と呼ばれていた時代、詩人である韓愈が「燈火稍く親しむ可く」と自書に記した一節があります。これは「秋の夜は涼しさが気持ち良くて、あかり(灯光)で読書をするにはとても良いものである。」と言う意味です。非常に有名な言葉であり、それが「読書の秋」に通じているという説が1番有力であるそうです。
【秋は読書】
現在の日本では「秋の読書週間」というのを行う風習があり、そこからも秋は読書の季節であるという世間的認識が高まっているのだと思います。実際に本屋に立ち入ってみれば秋にぴったりのジャンルの本が積み重なっている光景を目にします。それだけ本屋も本を売るには1番の材料となっているのではないでしょうか。事実秋には読書という認識は小学生の頃から教えられている事です。読書に集中しやすい季節である事、幼い頃からの認識、本屋による戦略等も「読書の秋」と一般認知される事になった要因の1つであると思います。この期に気になる本があれば、手に取られては如何でしょうか。
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