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ガンの原因と加齢との関係について

ガンの原因と加齢との関係について2

【ガンとはどうしてかかる】
老化やガンの原因として、活性酸素の存在が注目されています。活性酸素とは主に人間の体の中で酸素や水から生成し、酸素そのものより働きが活発な分子の事です。主に呼吸で得た酸素を使って摂取した食べ物の栄養素を、細胞内のミトコンドリアの中で燃焼させてエネルギーを得る過程で生成されます。過酸化水素やヒドロキシルラジカル等、基本的には4種類あり、それぞれを無毒化したり、消去する働きがあります。その中で消去されなかった活性酸素が特に悪い作用をします。
活性酸素は酵素の働きを促進したり、細胞内の情報伝達をしたり、白血球で生成されて体内に入った細菌を殺したりと生きていく上で必要不可欠な働きをしま す。しかし、バランスが崩れて活性酸素が過剰になると、細胞の働きが悪くなったり、老化や病気の原因になっていきます。人間の体が金属がサビるように酸化 されると考えると分かりやすいでしょう。具体的には細胞膜と結合して働きを乱したり、DNA鎖を切ったり、配列を狂わせたりします。DNAが傷ついた場 合、それらは酵素によって大部分修復できますが、修復されなかった部分が蓄積され、細胞の働きを狂わせてしまいます。このようなDNAへの攻撃がガンの発 症に繋がります。この観点から活性酸素は別名「毒性酸素」とも呼ばれています。
活性酸素が過剰になる原因は、脂肪、喫煙、ストレス等です。脂肪は活性酸素の一種であるラジカルという物質が生成され、長期にわたる毎日の食生活で酸化が 続く事により大腸ガンや乳ガンの原因になります。タバコの煙から活性酸素が生成する事が実験により分かっており、肺ガンの発症に繋がります。さらに男性の 膀胱ガンの85%は喫煙によるものだと言われています。また、ストレスから活性酸素が生成される事も動物実験により証明されています。

【活性酸素の害を減らしガン予防】
活性酸素の予防の1つは禁煙をする事です。若い年代で喫煙を始めた人ほどガンになる確率は高くなります。次にビタミンC、E、ポリフェノール等の抗酸化物 質を摂取する事です。これらの物質が活性酸素を水に変換して無毒化します。そしてストレスを溜めないために、自分でストレスを解消する工夫を見つけて発散 しましょう。運動も効果的です。

【ガンは加齢に伴って発症率が高い?】
ガンは歳をとると発症率が高くなっていきます。それは老化現象の1つとして遺伝子の変異が生じるからだと言われています。
ガンの検査法が進歩して、普及した為に症状の無い状態でもガンが発見できるようになりました。高齢者の死因で、以前は老衰と診断されていたものが検査でガンと診断されるようになった事は、ガンの死亡者数を増やす結果となりました。

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