【介護】地域包括支援センターは高齢者のための総合相談所です(平成24年創刊号掲載)
地域包括支援センターは高齢者のための総合相談所です
地域包括支援センターは行政からの受託で、高齢者が地域の中で可能な限り自立して生活することができるように支援する役割を担っています。要介護状態にならないよう生活機能の向上や、地域参加を目指し、1人ひとりの生きがいや自己実現のお手伝いをさせていただいています。
また一方では、要支援の認定を受けた人を対象に、状態の改善と重度化の防止を目的に介護予防サービスを提供するためのケアプラン作りや各種申請の代行も行っていて、高齢者の生活機能の向上を図っています。
■地域包括支援センターの4つの仕事
①介護が必要とならないためのお手伝い
「転びやすい」「気持ちが落ち込むことがある」「食事時にむせるようになった」「外出しなくなった」「同じことを言う・『言う』と指摘される」…これらの項目にあてはまる方は、今、手立てをうたないと介護が必要になってしまうかもしれません。
地域包括支援センターでは、ずっと元気で暮らしていただくために、個別にアドバイスしたり各種予防教室を行っています。
②身体の弱まりのみられる高齢者の家にお伺いします
65歳以上の高齢者のみなさまには、体の弱まりにいち早く気づいてもらうために、基本チェックリストを行っていただいています。
その結果によっては、地域包括支援センターの職員がご様子を伺いに、ご自宅まで訪問します。身体のことや病気のこと、介護のことなど、ご相談ください。
③介護保険のご相談をお受けしています
「介護保険はどうやったら、利用できるの?」などと困ったら、地域包括支援センターへご連絡ください。
また、介護保険サービスを受けるために必要なプランを作成しています。
④高齢者への虐待や財産を守るためのご相談をお受けしています
虐待行為には「身体の虐待」「性的虐待」「心理的虐待」「介護・世話の放置」「金銭的虐待」があります。こういった行為を発見したら、すぐにご相談ください。
その他にも、悪徳商法や振り込め詐欺の被害にあわれた方のご相談をお受けしたり、認知症などにより判断能力が十分でない方に対して成年後見制度の紹介をしたりしています。
————————————————————–
地域包括支援センターでは専門職が連帯して運営しています。
主任ケアマネージャー
ケアマネージャーとしての実務経験が5年以上で、専門員研修を修了しています。介護保険サービスを受けるために必要なプラン作りなどを担当します。
保健師
保健師は国家資格です。あらゆる人々が健康な生活を送るための手助けをしてくれます。
社会福祉士
社会福祉士は国家資格です。利用者の生活と権利を守り、自立を支援します。
————————————————————–
【豊橋市 多米町】赤岩荘地域包括支援センター
豊橋市の東部に位置する介護保健施設「赤岩荘」は、リハビリテーションを中心とした医療サービスを提供し、医師・理学療法士・作業療法士などを配置し、在 宅復帰を目指しています。デイケアサービスや認知症の方の暮らしの場であるグループホーム、ケアプランセンターや高齢者総合相談窓口の地域包括支援セン ターも設置しています。地域交流センターの有効活用を目指し、生活・介護支援サポーター養成講座や、認知症サポーター養成に力を入れて、地域で日常的に支 援する人材を育成しています。
豊橋市多米町字大門10 ☎ 0532-66-1262