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【医療】かしこい歯の選び方!本当は選べる歯・入れ歯!(平成24年10月号掲載)

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かしこい歯の選び方!本当は選べる歯・入れ歯!

8月号・9月号と2回にわたって、従来の義歯製作とは全く異なる〝生体機能に適合する義歯〟「BPS義歯」の製作法とその特徴についてお伝えしてきました。
「今の入れ歯に不満!どうしたら良いのか?」「どこの歯医者さんに行けば良い入れ歯が作れるの?」「近所でBPS義歯を作れる歯医者さんはいませんか?」 などなど…。多くの読者の方からの問い合わせがあり、改めて悩んでおられる人の多さを痛感しました。それと同時にほとんどの方が、ご自身がお使いの義歯 や、お口の中の状態について理解されていないことに気がつきました。
例えば家を建てる時、建築士や大工さんとどんな間取りにするのか、打合せを重ねます。また、その土台となる土地の状態を調査し、補強を行った上で建築工程を練り、実際の家作りに着手していくと思います。
入れ歯を作るのも全く同じです。はじめにお口の中の状態を調べ、土台となる歯やあごに問題があれば改善します。アレルギーの有無、骨の状態など、たくさん の項目を吟味し、治療計画、設計・提案していくことが本来の入れ歯作りではないのでしょうか?しかしながら、問い合わせをいただいた方のほとんどがご自身 のお口の中の状態や、どのような入れ歯を使用しているのかほとんど分かっていませんでした。いつもお口の中にあるものなのにどうしてでしょう?
原因の一つは日本の国民皆保険制度により、保険証さえあれば誰もが保険の範囲内で、入れ歯を作ることができるということ。患者さんにとってはありがたいこ とです。しかし、保険で認められた材料・手法には制限があります。また、決められた歯科医療費の中では、十分な説明ができず、どうしても対処治療にならざ るを得ない現状が多くみられます。(※そのような状況下でも、患者さんに親身になって治療にあたる歯医者さんも、もちろんおられます。)
もし視力が低下しメガネが必要になったら、どうしますか?恐らく眼科で検査し、メガネ屋さんでメガネなどをお買い求めになると思います。しかしその時、保険が効くでしょうか?
最近私もメガネを買い替えました。もちろん保険は効きません。けれど、メガネフレームやレンズの種類を店員さんの的確なアドバイスをもとに自分にとって最適なメガネを選ぶことができ、大変満足しました。
患者さんにとって「良い入れ歯を作ること」それは、歯科医師や歯科衛生士さんに診査・診断してもらう。そして歯科医師と歯を作る専門家のわれわれ歯科技工 士とが連携して治療計画・設計をする。患者さんにとって最適な歯や入れ歯を選んでもらえるように提案する。患者さんが本当に理解したうえで歯を選ぶことが できる。そういう輪の中にあるのではないでしょうか?

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■総括
8月号からご紹介してきた「BPS義歯」は、歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士が三位一体となり、そこに患者さんの協力があって初めてできることです。また、双方のコミュニケーションが良好でなければなし得ません。
そのためにも私はもっと皆さんに歯や入れ歯の本当の情報をお伝えできるように努力していきます。今回、ご理解いただいた関係者の皆様に心から感謝申し上げます。
「デンタル情報革命で人々を幸せに!」「快適な歯生活を共創し共生する」これがわたしの願いです。

 

 

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