訪問看護師が行う夜勤とは
訪問看護師は基本的には日勤のみですが、最近では夜間や休日の緊急時に対応する電話当番を設けていることがあります。そう考えると病棟勤務の夜勤同じと思いがちですが、わざわざ訪問看護ステーションに出向いて待機するということではありません。ほとんどの電話当番は専用の携帯電話を持ち、患者からの緊急の電話がかかってきた際に応対したり、場合によっては訪問したりするものです。
電話の多くは「手技がわからないから教えてほしい」という家族からの電話や「このままでいいのか不安」という指導や確認を求めるものなので電話での応対だけですみます。不安を抱えている患者には夕方に電話したり、訪問したりすると安心して夜を過ごすことができて、患者本人や家族が緊急電話をかけてくることは少なくなります。
また最近では安心して在宅生活を送ってもらえることを目的に、夜勤制度を導入しているステーションも若干あります。これは当番看護師が夜勤に出勤し、巡回訪問や緊急電話の対応を行うというものです。国の政策として入院日数を短縮化下結果、在宅生活をする重度の患者が増えつつあるため、今後このようなスタイルが定着していくかもしれません。
しかし病棟勤務より訪問看護師の夜勤は大変ではありません。電話当番といっても常に電話当番がくるわけではありませんし、電話がきたからとすぐに患者のもとへ向かわなくても電話で応対するだけですむことがあります。どうしても緊急の場合は訪問看護師が患者のもとへ行き、状態に応じてはかかりつけの医師に連絡をとることもあります。