訪問看護師が抱えている悩み
訪問看護師でもいろいろな悩みを抱えています。最初から訪問看護師として働いている人は別になりますが、病院やクリニック勤務から転職してきた新しい訪問看護師は「なかなか仕事に慣れない」という悩みを持つ訪問看護師もいます。これは最初だけという感じもしますが、いざ一人で訪問するとなると不安になることも少なくはありません。また医師のいない現場で働くので、責任を多く抱え込んでしまうことでストレスにつながることもあります。
また訪問する家に通うのが大変という悩みを抱えている人もいます。訪問看護師は通常では1日に4〜5件程度の現場を担当します。訪問する際には自動車やバイク、自転車などいろいろな手段がありますが、夏のような熱い日では自転車やバイクでの移動に苦労する人も少なくはありません。また冬になると道路が凍結したり、雪が積もったりして訪問先に向かうまでに時間がかかってしまうとそれが大きな負担になって悩みにつながってしまう人もいます。
また訪問先では患者とのコミュニケーションが大切になります。患者やその家族とのコミュニケーションは訪問先で異なってきます。患者は小児から高齢者まで幅が広く、どのように対応すべきか悩む訪問看護師も少なくはありません。体調不良やメンタル面でナーバスになっている人もいれば、複数の訪問看護師を比較して批判する人がいるなど悩みの種となることもあります。また看護師というだけあって安心をしている患者が多くいるため、そのプレッシャーに負けてしまう訪問看護師もいます。
さまざまな悩みを抱えている訪問看護師でも、「病院よりやりがいがある」や「訪問看護に転職してよかった」と思えることもあります。悩みを抱えながら訪問看護師として成長していくものです。