基本的には看護師免許を持っていれば訪問看護師になることができます。しかし、医療と看護、介護では若干の違いがあるので研修を設けている医療機関もあります。また一定期間の研修を受けることで訪問看護認定看護師として認められます。認定されるためには日本看護師協会の試験を受ける必要があります。その試験には受験資格が必要で看護師の資格があることが最低条件となっていますが、通算3年以上の在宅ケアの介護または看護経験が必要になります。また看護師以外でも保健、助産婦の免許があることでも訪問看護師の試験を受けることが出来ます。

日本看護師協会で決めている訪問看護師の仕事の内容は、看護や介護だけの技術や知識だけではありません。高齢者や患者さんに対して、精神的なコンサルタントやリラクゼーションといった精神面でのサポートも必要とされます。また訪問看護師はいろいろな家庭を回るため、地域の人々とのかかわりを持つことも考えられてきます。そのため、技術的なことだけができればいいと思っているかもしれませんが、それだけでは訪問看護師とはいえません。

訪問看護は病院や医療機関で医療や看護、介護ではないため、訪問時間にも制限があります。そのためいつでも患者のもとへ行けるというわけではありません。そのため事前にチェック項目を準備しておくことも必要になります。高齢者や患者の早期の回復のためにも、訪問看護師は洞察力をつけておくといいかもしれません。