訪問介護師が増えない理由と課題
訪問介護師が増えない理由として、介護職員に対し低賃金・劣悪な労働条件におかれてしまうため、訪問介護師の仕事をやめてしまうケースが目立っています。しかし訪問介護師が増えないことから介護報酬の引き上げを要求されました。
介護保険は2000年に導入されましたが、介護施設に支払われる報酬は、一貫して下げられています。しかし利用者の重傷化や認知症の増加、施設のユニット化に対応するため、多くの訪問介護師を配置しないとやっていけないのが現状となっています。また訪問介護師のパート化が進んでおり、介護職員の賃金は全産業平均の約6割という低水準となっています。
また若い訪問介護師は正規職員を希望する人が多いです。しかし正規職員の人数は限られているため、訪問介護師として働き始めても、収入が少ないことから訪問介護師として働いていても先が見えないという理由で、訪問介護師としての仕事は好きなのに職場を去らざるを得ない状態になっています。
しかし訪問介護師を希望している患者や家族はたくさんいます。そのため訪問介護師が利用者の生活全体を見渡し、必要な援助を見極め、生活を支えられたときに喜び、成長し、勇気が湧くことを実感し、安心して訪問介護が受けられる介護制度に改善をし、魅力のある専門職になるように訪問介護師を続けるようにしていくべきだと思います。
2014年4月1日から要支援は訪問介護やデイサービス、デイケアを利用することができなくなってしまいました。そういった介護制度を設けてしまうことで、訪問介護を希望している方々は大変困っている状態です。
高齢者や障害者がよりよい生活をできるよう、介護制度の見直しと、訪問介護師の素晴らしさを実際訪問介護師として働いている人から聞くことも必要になってくるかと思います。