訪問介護師に必要な心構え
訪問介護師に必要な心構えとして、最も重要なのは守秘義務を守ることです。これは介護をするにあたって常識の範囲になってしまいますが、訪問介護サービスを提供する上で、知り得た契約者及び、その家族等に関する事項を第三者に漏らしてはいけません。家に帰宅して職場で知り得た情報は絶対に漏らしてはいけません。訪問介護師にとって大切な心構えとなってきます。
また自分の価値観や社会的通念を押しつけることなく、利用者の築き上げた生活歴を理解しようと努力して利用者がその人らしい生活が送れるように支援することも訪問介護師にとって大切な心構えとなってきます。
訪問介護師は認知症患者の自宅に訪問することもあります。認知症患者は同じことを頻繁に繰り返して聞いてくることがあるため、反発したり、否定したり、説得などすることなく、理解してあげることが1番の介護方法です。またできることは見守り、できるであろうことも見守り、できないことを介助するという考えをしっかり持つことも必要となってきます。利用者は訪問介護師が来てくれることを心待ちにしています。そのため訪問介護師が自宅に来ると、いろいろなことをお願いしてきます。しかしそれを許してしまい、なんでも介助してしまうと利用者が今までできていたことができなくなってしまったり、人に任せてしまったりしてしまいます。
そして利用者の健康管理に心がけることも必要になってきます。利用者に起こりやすい異常の早期発見に努め、転倒や誤嚥などの危険を未然に防ぐように環境を整え、予測と予防をふまえた介護を心がけてください。
訪問介護師はいろいろなことを心構えしないといけませんが、それは利用者のためと思えば負担になることはありません。利用者が自宅で安心して過ごせるよう、訪問介護師としてしっかり心構えをしておいてください。