有料老人ホームの費用
有料老人ホームでかかる費用について
よく聞く「入居金」とは何ですか?
基本的に「老人ホーム」と名前が付く所は「入居一時金」というものが必要となります。これは施設に入る際に支払うものです。終身型の老人ホームでは入居者が亡くなったり、退去した際に一定額が返金されます。しかし、施設によってはシステムが異なる場合もありますので、入居の際は事前に確認しておきましょう。入居金は「0円から1億円」と幅広い設定があります。もし、入居の際に1億円かかり、やはり退去するとなった際、判を押した「契約書」に、「入居金の返金無し」と記載されていれば基本的にはお金は戻ってきません。民法では「錯誤」などで契約無効となる場合もあります。しかし、入居の際は本人より代理人である「家族」が契約をする事が大多数ですので、「勘違いだった」では済まされないでしょう。
一ヶ月に支払う金額の内訳はどうなっていますか?
有料老人ホームのタイプや、「要支援」「要介護」の度合いによっても支払額は異なってきます。月額利用料金は「光熱費、生活介助、家賃」が含まれます。一例として介護付き有料老人ホームの大体の目安はこれぐらいです。
月額利用料金 | 食費 | 介護保険自己負担額 | 入居金 |
13万円 | 6万円 | 1万6千円 | 500万円 |
これを一年間で計算しますと
13×12=156 6×12=72 1.6×12=19.2 500
合計が約742万円となります。入居金を差し引いても年間242万円かかる計算となります。
その他のイベントやサークル活動費は含まれていません。
退去時の入居金の返還率はどの様になりますか?
施設によって計算方法は様々です。「初期償却金」が発生する場合の計算方法の一例です。
施設名 | 入居一時金 | 入居期間 | 初期償却金 | 償却期間 |
有料老人ホーム 1 | 1200万円 | 2年(24ヶ月) | 30% | 5年 |
有料老人ホーム 2 | 1200万円 | 2年(24ヶ月) | 10% | 10年 |
計算方法 (入居金-初期償金)÷償却期間×(償却期間-入居期間)
有料老人ホーム 1=(12,000,000-3,600,000)÷60×(60-24)=5,040,000
有料老人ホーム 2=(12,000,000-1,200,000)÷120×(120-24)=8,640,000
有料老人ホーム1は約「504万円」有料老人ホーム2は約「864万円」返還される仕組みとなります。